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日記「あじわい」

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言葉とコトバ#393

言葉とは、暗闇の中にライトを持ち、1つの光を当てるようなものである。
ライトの光は、すでにそこにあったものを照らし出す。

それは確かなものとして、我々に感じさせてくれる。

確かなものではあるが、部分にすぎないのだ。

見渡せば、決して照らすことのできない、どこまでも続く暗闇があろう。

言葉とは、朝日を前にカメラを持ち、スナップショットを撮るようなものである。カメラは、そこにある瞬間を写し出す。

それは確かなものとして、我々に感じさせてくれる。

確かなものではあるが、部分にすぎないのだ。

目の前には、決して瞬間では捉えることのできない、揺れ動き続ける美しい朝日が輝いておろう。

言葉の奥にコトバ宿る。

親愛なる井筒先生へ

2022年2月8日の自由詩#3より

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