ほとんど人と会わない生活を暮らしをしている私でも、家族を通じてコロナをいただき患ってしまった。
身体が弱く、6日間も高熱が続いてしまったが、コロナになって感じたことも実に多い。
その一部を残しておきたい。
CONTENTS
苦しみが開けてくれる扉
最近、好んで読んでいた詩に、岩崎航の詩集「点滴ポール」と、ブッシュ孝子の詩集「暗やみの中で一人枕を濡らす夜は」がある。
どちらも命懸けの病と戦う詩だ。
自分のいのちが、いかに当たり前ではない中で生きていることを感じさせてくれる。
普段の意識状態でも涙なしには読めない詩集だが、自分がしんどい時に読むと、本当に勇気をもらう詩だ。
何日も高熱が出ると、それなりにしんどいわけだが、世の中にもっと苦しく辛い病があると思うと、これくらいは全然だと力が湧いてきた。
そして、苦しみのレベルは全然違えど、少し、彼らが抱えていた苦しみのほんの一部にも満たないかもしれない苦しみに触れられたような気がして、少し嬉しかった自分がいる。
やっぱり、苦しみだから繋がる世界がどうやらある気がする。
苦しみは、自然と他者へと心を開かせてくれる。
自分の苦しみだけで精一杯なはずなのに、それでも、他者の優しさや他者の苦しみへと、私を誘ってくれる。
霊性を深める
心理学ではよく「ボディ・マインド・スピリット」というが、病になると、身体も頭も動かない。
すると、自然と魂だけになる感覚がある。
これまで詩の創作活動を少しずつしてきたが、なかなか思うようなものを創り出すことができなかった。
それが、今回のコロナによって、15篇ほどの詩ができた。
このことはいまだに驚きがある。。。
これまでとは全く質の異なる詩が生まれた。
「苦しみにこそ詩が生まれる」ということを、初めて体感した。
どうやら、病というのは霊性を深めてくれるらしい。
逆は然りならば、病というのは、人間の霊性を深めるためにあるのかもしれない。
ボディワークの見直し
今回を機に、自分自身の日頃の偏った生活のツケが回ってきたような感じがした。
特に、夏になってから、毎朝のルーティンでやっていた走ることをやめてしまった。
運動不足による、筋力の低下、体力の低下、免疫力の低下は大きい。
これを機に、ルーティンを見直して、筋力、体力、免疫力をあげていくトレーニングしようと思う。
それ以外にも思うことは多くあったが、私にとって大切な1週間となった。
2022年8月22日の日記より