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日記「あじわい」

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地球を感じるということ#430

人類が初めて宇宙にいったことは、ディープエコロジーの文脈においても革命的だったようなニュアンスを、実に多くの書籍や映像でみる。

「宇宙飛行士たちは、地球の全貌を見た瞬間、地球が1つの生命システムだという感覚を持ち始めます」

映画プラネタリー 哲学者デイヴィッド・ロイより

それは、地球を初めて客体化してみることができた。

地球の全貌を見た瞬間、地球が1つの生命システムのようだと。

ガイア理論は本当にそうだったんだと。

しかし、本当にそうなのであろうか?

私はこれが逆な気がしてならない。

ディープエコロジーにおいては、むしろ悲劇な気がしてならない。

当たり前だが、宇宙から地球をみることと、地球を感じることは全く別ものだ。

何も宇宙で地球の全貌を見ずとも、地球を感じることができる。

地球の美しさは、全貌を見ずとも、あらゆるところで感じ取ることができる。

むしろ、全貌を見ずに感じ取っていくことの方が、真に畏怖や畏敬を含んだ実感が含まれ、重要に思えるのだ。

目に見えるものばかりに意識がいって、

大切なことは目に見えない。

本質的には、目に見えぬものを確かに感じ取っていくことが、ディープエコロジーにおいて何よりも大切ではないのだろうか。

2022年9月22日の日記より

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