今日、インテグラル理論、成人発達理論を組織開発に活かされている色んな会社の方々とお話させていただいた。
このような企業は、日本においてほんの数社しかなく、改めて実践者たちが集まり、その知恵を共有しあうこと場が大変有り難い時間だった。
特に企業にあたっては、免疫マップを見事に活用して組織のシャドーと向き合う事例は本当にお見事だった。
そんな中、私もシャドーワークの実践を共有させていただいたことを改めて綴りたい。
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シャドーの片鱗をどこから見つけることができるのか
シャドーの話をする際、自分のシャドーを見つけることの難しさがまずもってテーマにあがる。
シャドーというのは、自分の抑圧された欲求や感情のこと。
それは、人の無意識にあるため、影、シャドーと呼ばれていて、だから見つけにくい。
これまでにもシャドーワークのおすすめとして、
(1)イライラしたこと、もやもやしたことを書き出す(投影の観点でみつける)
(2)夢分析から見つける
(3)キーガンの免疫マップ
を紹介していた。
それは今でも変わらないのだが、今日対話しながらふと思うことは、セッションで扱うテーマはほぼほぼシャドーの話であるし、対話している今この瞬間にも、他者の悩みはほぼシャドーに関する話である。
もちろんシャドーにも階層があるわけで、簡易なものから根深いものまである。
が、もし単純化して表現するなら、要は「不一致」していることがシャドーの片鱗になるといえる。
「不一致」といっているのは、「自己認識」と「言動」の不一致。
もう少し平たい言葉でいえば、思っていることと言動の不一致。
不一致から見つけるシャドーの片鱗
ゆえに、簡易的なセルフワークとして、こんな四象限で実施してみる。
やっていることとやっていないこと。
増やしたい行動と減らしたい行動。
不一致しているのは、
「本当はしたいのに、なかなかやれていない」
「やめたいのに、ついついやってしまう」
これは、自己のシャドーに衝き動かされて、自分の頭で考えていることとは違う行動をしてしまっているために不一致が起きている。
ここで挙げられる行動からシャドーへの掘り下げができる。
コーチングセッションで扱うとよい自己に大事なテーマも、ここに当たることが多いだろう。
日常の中で、この不一致の観点でぜひ自己をみておきたい。
2021年7月28日の日記より