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日記「あじわい」

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今日初めてエサレンマッサージを受けた。

エサレンマッサージは、米国カリフォルニアにあるエサレン研究所で誕生したオイルマッサージ。エサレンボディワークとも呼ばれる。

そこで感じたことを残しておきたい。

受ける背景・現代におけるボディワークの偏り

そもそもなぜ受けたのかというと、そういった体験をさせてあげたいと思ったからである。

以前HPL(ヒューマンポテンシャルラボ)で、ILP(インテグラルライフプラクティス)の講座があり、その中でボディの講座で、このようなわかりやすいマップを講師の和葉さんが提示してくれた。

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多くの現代人が、右上の能動的にグロスボディ(肉体的)のトレーニングを行う。

が、身体には、肉体的な強さだけでなく、気やエネルギーといったサトルボディもあり、その両方が必要になる。

サトル(微細)ボディを鍛えるから、文字通り微細な感覚をつかまえられるし、一方、グロス(粗雑)ボディを鍛えるから、繊細さをタフに受けとめられる器になる。

そして、横軸には能動的と受動的。

能動的は自らケアすることで、受動的は他者にケアしてもらうこと。こちらもまだ受動的なトレーニング、他者に自分を癒やしてもらうということは日本で市民権を得ていない。

他者にしてもらうというのは、ある種侵入される感覚で、自分では手が届かない、あるいは手を出したくないところまでケアされることで重要である。

私自身の実践も、右上として、朝のジョギング。ときおり行うヨガは、グロスとサトル両方を兼ね右側。右下は瞑想。

左側の受動は全くもって行っていない。

そこで、受けてみようと思った。

受けた後の変化

受けた中で感じたことは本当に多くあるのだが、ひとまず受ける前と受けた後の変化からいうと、

身体が軽くなり、めちゃくちゃスッキリした状態になる。

心身が統合された感覚。

と同時に、逆にいえば以前の身体はこんなに疲れていたのかと思った。

今までHPが100あるうちの、70くらいしか回復できていなく、これが自分の全回復された状態だと思っていたが、全然違う。

目覚めがめちゃくちゃよい。

マッサージ中の状態

まずうつ伏せになって始まるのだが、深い瞑想状態に入る。というか寝てしまう。笑

環境としても、部屋はほぼ真っ暗で、オイルの良い香りがして、ゆっくりゆっくり身体をマッサージされほぐされていく。

両足足のつま先からおしりまで、老廃物が優しくぐーっと押し出される感覚。プラクティショナーの手とともに、血の流れ、エネルギーの流れを感じる。

あまりに連続して広範囲にマッサージが及ぶので、千手観音がいるような不思議な感覚。笑

とにかくゆっくり、ゆっくり、こんなに丁寧なことがあるのかと思うほど。

しかも2時間。本当に有り難いし、身体が喜んでいるような感覚がある。

こんなに肉体を大事にしてもらった経験は今までないような慈悲深い時間だった。

自然と私も自分の肉体に、深く感謝するような時間になる。

身体がだんだん溶けていく感覚で、意識状態はコーザルへ。

ヨガのシャバーサナもコーザルの状態で、そこには肉体があることも忘れている感覚で、目を覚ますと一気に自分が肉体をもっていたことを思い出し、身体があることの重さを感じる。

今回のエサレンマッサージでは、そういった感覚はあるのだが、身体の重さというより本当に軽い感覚が不思議だった。

コーチングとエサレンマッサージの共通点、つまり対人支援における要諦

今回のプラクティショナーは本当に素晴らしい方だった。

事前に説明もうけたが、コーチングとも通じるところが多くがあり、その共通点をあげて、対人支援における要諦を綴っておきたい。

共通点1 触れ合いと(双方向性)

まず、エサレンマッサージでは、受け手と与え手の相互の触れ合いだと捉えられている。

一般的なマッサージは、与え手が受け手へのトリートメントする一方向だが、エサレンマッサージは、そこに双方向性と捉えている。

ゆえにもちろん、二人の相性もある。

そして、セッション中起こることも、二人に息づくものの中から起こる。

共通点2 ひとりになる感覚

そして、身体に触れられることによって、初めて自分の肉体がここにあることを、こんな形であることを感じる。

触れ合うことによって、初めて輪郭が出てくる。

コーチングにおいても、コーチとの対話を通じて、本質的にはその人が自らの心の声と対話するようになる。

身体に内在する他者の声がなくなっていき、ひとりになる感覚になる。

共通点3 ボディ・マインド・スピリットの実践

エサレンマッサージは、単にボディのワークではなく、それを通じたマインド、スピリットの実践でもある。

身体にも色んな記憶が残っており、身体をほぐされるとそういった記憶も思い出される。自分の心と身体がつながっていることを感じることができる。

そして、徐々に意識が深くなり、ただ私がここに存在しているという感覚になり、自身のスピリットと繋がる感覚になる。

一方コーチングは、対話療法であることから、世間一般ではマインドの実践になるわけだが、実はコーチングにおいても、身体を動かしボディとつながり、ときに意識を変えてスピリットの実践にもなりうる。

私自身もどこまでできているか、まだまだ発展途上であるが、単にマインドの実践、単にボディの実践と閉じたものではなく、不可分なことを体感として感じて、どのような実践もそのようなつながったものであることを意識したいと思う。

まだまだ感じることの一部分を言語化したに過ぎないが、本当に素晴らしい体験だった。

2021年11月27日の日記より

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