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日記「あじわい」

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6月にはいった。家のあじさいが日に日に咲いてきた。
毎朝これらの小さな成長を見るが楽しみの1つになっている。

さて今日も、クライアントにコーチングを教えていたのだが、話しながらこれから学ぶにあたっては、基本はブリーフセラピーでいいように思う。

先日も、これからコーチングを探求する方に、短期的にクライアントに成果を出していくのであれば、インテグラル理論や成人発達理論のようなものよりは、もっと別の心理学の方がよいと日記を書いた。

たとえば、認知行動療法、NLP、ゲシュタルト、プロセスワークなど、より実践的なものがある。

その中でも、基礎として押さえておきたいのが、ロジャーズの理論はもちろんだが、ブリーフセラピーに思う。

というのも、以前、宮越大樹さんからソリューションフォーカストというブリーフセラピーの代表的なものを教わったとき、これまでの手法とどう使い分けるかと質問した際、大樹さん曰く、「基本ブリーフセラピーから始めるのでいいと思う。それで、うまくいかなければ、他のやり方で。」とおっしゃっていた。

たしかにそうだなと思う。

ブリーフセラピーの特徴

ブリーフセラピーのブリーフは、パンツのこと。

ではなく、「短い」という意味なのだが、もともと、フロイトの精神分析がカウンセリングの主流だったころに、なかなか課題が解決されないし、時間と費用がかかることから、もっともっと短時間で解決されるようなものとして生まれた。

それゆえ、クライアントに対しても、短期間で成果が出るのは当たり前で、そのために作られたもの。

セッションを実践を重ね、心理学の探求をすればするほど、人の内面というのは本当に奥深いものなのだと感じるのだが、ブリーフセラピーは、非常にシンプルな理論になっている。

シンプルにするには、削ぎ落として、削ぎ落として、削ぎ落とさなければならない。そうやって大事なところだけを残している。

それが何かというと、課題は扱わず、解決像(未来)を中心に扱うというもの。

これは、私自身が消化するのに随分時間がかかった。今思えば、ビジネススクールで経営学を学び、散々論理思考を鍛えて、問題の原因を考え、それが起こるメカニズムを考え、真因を特定し、その上で解決策とそれを評価する軸を出すという一連の流れがしみついていたからでもあった。

原因特定に長けて、これからコーチング、ブリーフセラピーを学ばれる方には、
・なぜ課題を扱わず、解決像だけを扱うのか
ということを自分なりに考えることがポイントになる。

一方、ブリーフセラピーを実践される方、コーチングで未来をえがくことを得意としている方に
・課題を扱わず、解決像だけを扱う限界点や弱点はあえてあげるとすると、どこにあるのか?
ということを考えることが重要に思う。

この問い自体が、限界点や弱点をさぐる問いとして、そもそもブリーフセラピーっぽくないのだが、私はあえてこの対極を考えることが成長の上で重要だと考えている。

自分や自分の手法を信じることの一方で、それと同じくらい自分や自分の手法を健全に疑うことが大切だと思っている。

私なりに思うことはあるのだが、また追ってジャーナルに書いてみたい。

2021年6月1日の日記より
2021年6月2日

 

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