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日記「あじわい」

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「問題は人にあるのではなくシステムにある」というシステム論の考えをどうセッションに組み込むのか#202

今日は朝から5セッションした。

クライアントさんの話の中でも、私が関わる企業でも起きた現象をみて、構造そのもの、システムそのものがもつ引力を感じた。

「問題は、人にあるのではなくシステムにある」というのはシステム理論からくるもので、システム思考を学ばれた方にはきいたことがあるように思うし、哲学や社会学でいう構造主義という考えにあるし、仏教でいえば縁起にもつながる。

たとえば、
セールス側がクライアントの声に意識がひっぱられ、
マーケティング側はブランディングに意識ひっぱられる。

セールスはマーケティング側に現場の声をわかっていないといい、
マーケティング側はセールス側にブランディングのことわかってないといいあい啀み合う。

それはその人がそうなのではなく、構造としてそれぞれそこに意識が向くという引力があるのだ。

まずはそれに気付くことが重要になる。
さすれば、人が悪いのではないために、構造上の問題として捉える。

そして構造そのものを変えていく動きをしてもいいし、今回で言えば、分業はある程度利点があってわかれているので、構造上起こる問題として捉え、どうカバーできるのかで動く。

セールス側はついクライアントの声を重要視しすぎてしまうかもしれないから、この件は、マーケティング部が何を考えているのか聴かせてほしい。

そんなコミュニケーションが起こる。

コーチングやカウセリングにおいても、システム理論が組み込まれていることは多くある。

家族療法、ブリーフセラピー、アドレリアンカウンセリング(アドラー心理学を活用したカウンセリング)など。

セッションのときに、クライアントにどう気付いてもらうかは、基本は以下のフローになる。

①自分の言い分をいってスッキリする。
②その上で、他者になりきってみて他者理解する。
③最後に自分でも他者でもなく俯瞰してみて気付いたことを話してもらう

ポイントは5つ。

(1)視点切り替えがしやすいよう、椅子を用意するなり、あるいは自分、他者をそれぞれもので表現するなど工夫をする。

(2)②よりも①が先なのは、①でスッキリしなければ②で相手になりきれないこと

(3)③をやることで、構造そのものきがつく機会をつくること

(4)(3)で気付かない場合は、コーチから感じたことをフィードバックしてみる。

(5)ただし、すでに自己内省でシステム思考的なことが慣れているクライアントや、冷静に他者視点が取れている方にはいきなり③でもいける。

先日も行動探求の記事で書いたが、この構造そのものへのアプローチがしなければ、偽解決に終わってしまうし、問題は何度も起きてしまう。

先日も行動探求の記事で書いたが、この構造そのものへのアプローチがしなければ、偽解決に終わってしまうし、問題は何度も起きてしまう。

人ではなく構造、システムのにもそのものの引力を感じることも重要であるし、もっというと、その構造、システムそのもの作り出している背景はなにかまで意識を向けていきたい。

でなければ、構造、システムそのもの真に変えていくことはできない。

コーチにおいても、ビジネスマンにおいても、重要な点になる。

我々は大小なにかしらのシステムに影響を受け続けており、
(もっというと、人間の身体も1つのシステムで、仏教でいう依他起性なのだが)
それに意識を向けていきたいと改めて思う。

2021年7月4日の日記より

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