時刻は23時50分。
今日は非常に眠たい。クロノ・トリガーのBGMを流してジャーナリングを始めたい。
さて、一人で暮らすと比べて、実家にいると、祖母や父と母という存在に触れられるのが非常に面白い。
祖母は90歳。脳の一部も機能せず、だいぶ記憶がない部分が多いのだが、それが悲観的かというと、一切そういったことを感じない。
母の手料理を食べて、
「こんなの初めて食べたわ〜」
とよく言う。笑
もちろん食べたことあるのだが、本人の中では初めての感覚。
こういう祖母をみるととても幸せそうに見える。
服に至っても、以前購入した服に関わらず、購入した記憶がないことから、新しい服を買ったようにその服を楽しんで着ている。
私の目からは、老いる衰えることが祖母に幸福を与えているように思える。
一方、父は、68歳にして、金融機関を離れ、現在はとある会社の副社長をしている。
68歳から全く畑違いの業界へ行き、通用するのだろうか?と少し心配になっていたが、どうも話をきくと、持ち前の自己効力感は健在のようだ。
1つ1つのスキルをみれば、当たり前だが父には至らぬところはある。
たとえば、パソコン周りのスキルもめっぽう弱い。
だが、実際の父の実務は、具体的な業務というよりは、もう少し粒度の大きい問題や、メンバーが解決できない問題の相談になることのようだ。
そこには、ある種父ならではの達観した「クリスタルインテリジェンス」があるように思える。
クリスタルインテリジェンスとは、何か複雑な問題を目の前にしたときに、その本質を素早く捉えて、簡単な言葉で説明する能力。
全体状況を把握する直観を駆使し、物事をまとめ上げる知力。
これまで培ってきた知識や経験を結集して、適切な答えを導きだす力。
脳科学では、この力をクリスタル・インテリジェンス(crystallized intelligence)、日本語では「結晶性知」と呼ぶ。
こういった知性が歳を重ねて生まれ得ているように思う。
今日、晩ごはんを食べながら、テレビで87歳のおばあちゃんが料理を作ってインスタグラムに投稿しているのをみて、母が私もやろうかなと言っていた。
以前youtuberになりたいと言っていたことから、あながち冗談ではないように思える。笑
いくつになっても、脳には可塑性があって、磨かれる知性はあるんだよ!
と心のなかで言いながら、明日、母にインスタの使い方くらいはレクチャーして、母の望みに足場かけ(スキャフォールディング)したいと思う。
2021年11月4日の日記より