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日記「あじわい」

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昨日、母が料理のレシピ動画をつくった。

きっかけは、母の関わるコミュニティ内で、役立つ情報を共有し合うということで、他の方は写真や文字情報で共有するのだが、母はせっかくなら動画をつくりたいとのことで挑戦することとなった。

昔は看護師だったが、4人の子育てと介護で、専業主婦歴46年の母。
スマホも使いこなすのが精一杯なのに、動画なんて、やるといった手前、不安だったらしい。

「youtuberは、こういうライトとかスマホスタンドとかつけてやるんだよ」
とスキャフォールディングを少ししたら、早速100均や家にあるもので、セッティングし始めた。

「youtuber、youtuber」と言いながら楽しそうに準備をしている。

セッティングをして、台本も書き始めた。BGMは、NHKの「きょうの料理」でいくらしい。

母のその姿をみると、とても愛らしかった。

どうも私は、母のこういう姿を見るのが嬉しいらしい。

母は、献身的で、昔は私たち4人の子供を育て、父を支えながら今は祖母の介護もしている。
地域のコミュニティにも力をだしている。

それが母のやりがいらしい。

先日、母と「価値観カード」をしたときにも、「奉仕」が一番に出ていた。

が、「チャレンジ」というカードもあった。

何か、母にもやりたいこと、挑戦したいことが他にあるのではないか、と思っていた。

母自身は、それが祖母やコミュニティへの奉仕というのだが、
なにかそれ以外にあるのではないか、私の勘違いかもしれないが思っていた。

今日の姿をみると、あ〜こういうことか、と思った。

台本を書きながら、しばらくすると母は言い出した。
「あかん、これじゃ面白くないわ〜。あんた一緒に出えへん?」

え・・・笑
一瞬戸惑い、恥ずかしさもありながら、母の望みならと、
「いいよ笑」
と返した。

そんなこんなで、二人であーでもない、こーでもないと、何度か取り直しながら撮影を終えた。

そこそこ良いクオリティの動画ができていて、私自身もとても楽しかった。

終わった後、私はすぐに溜まっていた本業の仕事にとりかかるために、自分の部屋に入った。

夜、仕事を終えて、リビングに降りてくると、父と母が何度も動画を見直して、嬉しそうに会話している。

父「傑作、傑作。何回見てもおもろいわ〜」
母「永久保存版やねん。」

と言う二人に本当に幸せな気持ちになった。

ここのところ、急に私が実家にいることから、
先日、母が私に、どうして実家に帰ってくるのか?をきいてきた。
「1人暮らし面倒くさくなったの?笑」という。

違う。いや、まあ確かにそれも一部あるかもしれないのだが、大人になって親子で過ごせるというのは、本当に幸せなことのように思う。

GWに実家へ帰った時、68歳の父と89歳の祖母(父の母)が二人でテレビ見ながら、同じタイミングで笑っている姿をみると、この歳になっても一緒に過ごせる二人がとても幸せそうに思えた。

一方、私と父、私と母の関係を見ても、それは同じことが言える。

母も父も、大人になった私と話すこと、過ごせる時間を本当に楽しんでいるように思うし、私自身もそうである。

これは昔一緒に過ごしているときと違う感覚がある。

それは私も大人になって気付けるようになったことも多いからでもある。父と母の庭のよさに気付けたり、母の料理の手料理の美味しさ、洗濯物がたたまれていることの有り難く思う。

それに親子という関係もありながら、それ以上に1人の人間として向き合えている感覚がある。

父も母も、私に息づいているものに関心があるし、私も関心がある。

だから今まで以上に深い関係になっていっているように思う。

どうして実家にいるのかと聞かれると、私も結婚や仕事の関係で、今しかここにいれないと思っている。
だから、母にもそのように言った。

どれも、今この瞬間にしかないことだと思うし、それに気付けば、今日という日にも感謝の気持ちが湧き出てくる。

2021年6月3日の日記より
2021年6月4日公開

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