発達理論を深める中で、発達する領域の順序があるように感じた。
あるならば、このあたりも対人支援者として掴めることが重要に思う。
たとえば、レクティカのアセスメントでも、「複雑性を捉える力」と、「シンプルに捉え説明する力」は、それぞれ別々のスキルではあるものの、
・ダイナミックスキル理論の点線面立体というフラクタル構造
や
・インテグラル理論の発達を同一化(Fusion)、差異化(Differentiation)、統合(Integration)と捉える
ことを踏まえると、先に複雑性を捉える力がきて、その後にシンプルに捉え説明する力があとにくるのかなという小さな仮説が立つ。
とはいえ、シンプルに捉え説明する力は、それ単体で、同じ現象をいかにわかりやすく明瞭に伝えられるかというスキルでもあるので、別ではある。
しかし、当たり前だが、自分が捉えている複雑性の範囲でわかりやすく伝えられるのであって、一定レベルからは、複雑性を捉える力が先に発達するのではないかと思った。
これは複雑性とシンプルを具体例にしたが、それにとどまらず、どの発達領域を磨いていくかは、本人の置かれた文脈、課題や、本人の使命からくるものがあるものの、磨くスキルの順序もあるのかもしれないと思う。
2021年12月8日の日記より
12月12日公開