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日記「あじわい」

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アリス・ウォーターの講演を聴いて#366

今朝は9時より、エディブル・スクールヤード(ESY)の創設者アリス・ウォーターから直接お話を伺う場(講演)を聴かせていただく、有り難い機会に恵まれた。

ESYは、ガーデンとキッチンを組み合わせた学校菜園で、必須科目+栄養教育+人間形成の3つを融合させ、子どもたちに
・持続可能な生き方
・エコロジーを理解する知性
・自然界と結ぶ情感的な絆
を育む教育モデルとして世界中に広がっていっている。

アリスに直接お話を伺って感じたことはあまりに多いが、その一部でもここに残しておきたい。

美的感覚

アリスの話の中から、アリスにはものすごい美的感覚があるように感じた。

美がどれほど重要か。

子どもたちにとって惹き込まれワクワクするような場もそうであるし、自然の美しさ、地域とつながる美しさ。

ここまで子どもたちに影響を与え、世界中に広がっていた1つに、美的感覚なくしてなかったのではないだろうか。

それは彼女自身の佇まいからも感じる。

77歳とは到底思えぬ若さ、エネルギーがあり、老いることの美しさ、魅力さえも、存在として語っているように私には感じた。

こういう歳の重ね方や生き方をしたいなと思った。

スチュワードシップ(stewardship)

それから、スチュアードシップというはじめて伺った素晴らしい概念を知った。

ネットで調べると単に「受託責任」となっているが、アリスが伝えようとしてくれているスチュアードシップは、ネイティブアメリカンに通じるような意味合いを帯びているようだ。

人間は本来土地を始め、多くのものを所有するという感覚をもってしまっているが、地球のものであろう。

地球から受託した感覚や、多くの恩恵を受け、感謝の気持ちとともに、それを次に伝えていくといった責任のことをおそらく言っている。

こういった感覚を学校教育で育まれていくことは未来の希望と本当に思う。

歴史をみれば、制度が変わろうとも骨抜き状態は続き、世代が変わることによってようやく身を伴って時代の価値観が変わることがあるように思う。

そう思えば、公教育への取り組みは非常に重要だといえる。

しかし、我々大人が変わらなくていいのかと言えば全くそうではない。

企業においても、敷地内で家庭菜園を行うなど、そういった取り組みもできるだろう。

些細なことだが、今日、クライアントがセッションを受けに大阪から片道1時間かけて私の家まで来てくれたので、セッション前にそのまま私の畑へ連れて行った。

ほんの少しの時間だったが、大地や自然とつながる時間をとってみた。

どこまで影響があったかはわからないが、その後のセッションを通じて、私の目には少しの変化があったようにも思えた。

食を通じたいのちの教育

ゆえに、食を通じたいのちの教育は、なにもこのモデルでなくともできることはたくさんある。

ライフスタイルの1つになっている畑は、自分の子供たちにも、ひとりの親としてこういう場を大事にしたいと強く思った。

私自身のセンス・オブ・ワンダーを育みながら

2021年12月18日の日記より

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