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日記「あじわい」

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ジョアンナとウィルバーの共通点と差異点#341

今日友人と話している中で、私自身の思想に大きく影響を与えてくれた方はケン・ウィルバーとジョアンナ・メイシーの2人がいることを話した。

まだまだ彼らの思想を深く理解できているわけではないが、改めて、今の私がみたジョアンナとウィルバーの共通点と差異点を述べてみたい。

ジョアンナとウィルバーの共通点

ジョアンナとウィルバーの共通点は、実に多くのことがいえるが、大きな共通点は以下の3点と捉えている。

(1)内と外の治癒と変容は不可分であること

これは、

・ジョアンナが、仏教、システム理論、ディープエコロジー、の研究者でありながら実践者であること

・ウィルバーは、心理学、哲学、宗教などをメタ認知して統合的に捉える思想家でありながら実践者であること

このあたりから洞察を得ている。

(2)痛みは希望になること

・ジョアンナ「絶望こそが希望である」といい
・ウィルバー「死と再生」という。

共通して、痛みは、大きな癒やしと力づけをもたらすものと捉えている。

(3)近代が失った精神性(スピリチュアリティ)を取り戻し、目覚め、生命を活かす社会にするという願い

その表現方法として、
・ジョアンナは、アクティビストとして運動し、「つながりを取り戻すワーク」を展開したこと
・ウィルバーは、思想家として活動し、インテグラル理論として提唱したこと

ジョアンナとウィルバーの差異点

では差異は何かというと、この差異こそが、これらが補完関係にあるのではないかと考えている。

それは、ウィルバーは理論家としての貢献が大きく、深遠で哲学的ゆえに、なかなか理解しにくく、かつ実践が難しい。

その点を、ジョアンナは、ワークとして誰もが取り組めるような実践へと落とし込まれている。

一方、ジョアンナのワークを、どの文脈でどのようなあり方で扱うのかを洗練させていくために、ワークやガイド自身をメタ的に捉え直し、客体化することにウィルバーの理論が活用できるかもしれない。

そのように補完できるのではないかと思っている。

2021年11月20日の日記より

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