先ほど、ゆかさんが日本語翻訳してくださった映画「プラネタリー」の上映会に参加させていただき観終えた。
感じたことを、この場に残しておきたい。
ここのところ、私はジョアンナ・メイシーのつながりを取り戻すワークとともに、世界とつながっている感覚を取り戻そうとしている。
特に、世界の痛み、地球の痛みを大切にしようと思っている。
ありがたいことに、いろいろなドキュメンタリーを通じて、その痛みと触れることができる。
たとえば、グレタさんの映画を通じて、私たちは未来の大切な子供たちを痛めつけている。
トゥルーコストでは、資本主義、消費主義、物質主義による先進国のライフスタイルによって、途上国の命を奪っている。
COWSPIRACYでは、人間至上主義によって、環境問題に膨らませ、動物や植物の命を奪い続けている。
こういうのを見るたび、心が痛み、言葉が出なくなる。
だけど、地球の痛みというのは、なかなか感じにくい。
今の私には、地球になると、ちょっと遠くなってしまう。
でも、この映画は、地球とつながりを感じさせてくれるものだった。
60年以上ほど前、人類が初めて宇宙に行ったとき、私たちは、文字通り、地球を客体化することができた。
「そのあまりの美しさにわたしはハッとしました。畏怖の念に打たれたのです」ロナルド・ガラン ISS宇宙飛行士
青く輝く地球を見て、地球も、わたしたちと同じように、呼吸する生命体が宇宙を移動しているんだって。
ガイヤ仮説はほんとなんだって。
地球を宇宙から見たのは、地球も1つの大きな生命システムであることを、人類が頭ではなく、体感として掴みやすくなった瞬間だったように思う。
人間の身体にも、肺や心臓が血液があって、1つの生命システムがあるように、地球も、大気や土壌、水や生物が、1つの生命システムになっている。
私は自然科学はよくわからない。
今起きているコロナというのも、大切な人を亡くしたり、会社が倒産したり、辛いウイルスではあるのは間違いない。
けれども、人の発熱は、実は体内で免疫機能が働いてくれているように、視点を変えて地球からみると、起こるべきして起きた必要な機能なのかもしれない。
人類、特に先進国が、これまで暴力的で非道徳的なまでもの消費主義、物質主義、人間至上主義を貫いてきたことから、目を覚ませ!と。
そんなメッセージなのではないか。
今一度、私たちの幸せって何なのか、考え直すときをくれたのではないか。
6500万年ぶりに起きている、大量絶滅のさ中にいる私たちに、最後のチャンスをくれたのではないだろうか。
地球も含めた、生きとし生けるものが、生命の織物として存在している。
私はこの言葉がすごく好きだ。
「私たちは地球「上」に生きているのではありません。
私たち自身が地球なのです。」
哲学者 ショーン・ケリー
つながりを取り戻した感覚の言葉。
もっともっと、この感覚を大切にしていきたい。
地球の痛みを大切にしたい。
最後に映画のラスト、ジョアンナの言葉を残したい。
「その美しさと創造力に打たれ「この先どうなるんだろう?」と思う間すらない。わかるのは、ただ自分はそれに全てを捧げるということ。最後の息を引き取るまで」
環境哲学者・アクティビスト ジョアンナ・メイシー
いただいたこの命も、この地球、この世界に捧げたい。
2022年2月14日の日記より