2015年に公開されたドキュメンタリー「COWSPIRACY」を観た。
タイトルの、「COWSPIRACY」とは、「COW(牛)」と「CONSPIRACY(陰謀)」の造語からきている。
陰謀とあって、環境団体や政府が真実を語らない理由(秘密)が描かれる。
畜産業の影響はそれなりにインプットしてきたので、わかっているつもりでいたが、衝撃的なシーンは多い。
CONTENTS
命を守る人が殺される非道徳な社会
あまりに衝撃的だったのは、畜産業によって熱帯雨林がなくなっていくことを守ろうとする人々がことごとく殺されてきたこと。
ブラジルで、畜産業によって壊される熱帯雨林を守ろうとして活動してきた人が、過去20年殺された数は1100人以上。
畜産業に従事する人が殺し屋を雇ったようだ。
短期的には畜産業に従事している人間は、仕事がなくなる恐れはわかる。
しかし、畜産業は動物だけでなく、地球を含め、私たち人類を破壊させている行為なのだ。
私たちの命を、生きとし生けるものの命を守ろうとする人が、殺されるような社会なんて、絶望という言葉でさえ足らない。。。
あまりに非道徳すぎて言葉にならない。。。
しかも、これは人間だけではない。
家畜用の牛を食ったオオカミを大量に殺し、砂漠化の主たる原因も畜産業であるのに、象が原因だと信じられ、象が大量銃殺される。
みていられなかった。
このドキュメンタリーでさえも、制作するのは命に関わるものだという話があり、それは決して嘘ではない。
口にすることさえ、身の危険を感じて、憚れる世の中は、不条理もいいところだ。
命を殺せるのか?
とあるシーンで、私は吐きそうになった・・・
鴨が、食肉にされるため、首が切られるシーンである。
思い出すだけでもどしそうである。
自分が殺せぬものを、なぜ食べられるのか?
他者に殺してもらったら、食べていいのか?
耳障りのよい言葉に騙されない
畜産業のインパクトのわかりやすいがいくつかあった。
ハンバーガー1つ食べるのに、水は2500リットル使われる。
これは、2ヶ月間シャワーを浴び続けるのと同じになる。
それで、地球のために家庭にできることに、食生活を言わずして、節水や節電なんて、たかが知れている。
日本サイトでも、いくつかのサイトをみてみる。
たとえば、国立環境研究所の地球環境研究センターをみても、肉や魚を食べてない生活について書かれていない。(見落としていたら申し訳ない)
その他、いくつか別の団体のサイトをみるが、書かれていない。
にもかかわらず、畜産方法がサステイナブルです、と耳触りの良い言葉を使って、罪悪感を消している。
畜産そのものがサステイナブルではないんだよ。
私はもう十分すぎるほど豊かな暮らしをしてきた。
もう辞めよう。
この罪を、この痛みを、引き受けよう。
2022年2月13日の日記より