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日記「あじわい」

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「あと3週間で死ぬなら」という言い古された問い #3

「もしあと3週間で、自分の人生が終わるとしたら?」
よく言い古された問いかもしれない。
この質問にどれだけのリアリティをもって考えられるだろうか。

今日は、私のコーチングの師匠の1人、宮越大樹さんのクラスだった。
クラスの最後に、この質問を3分間個々人で考えることになった。その内容を隣の人とシェアする。
私の隣には、奇遇にも、今ではお互いマイコーチになりあっている大親友だった。

彼は、自分が考えた内容をゆっくりと話し出した。
10秒後、私たちは涙が止まらなくなった。
「残された時間の半分は、家族と時間を過ごす。残り半分は・・・自分のビジョンを誰かに託したい。
それを託せるのは、君しかいない。君しかいないんだ。。。」

「残り半分は・・・」
この瞬間に、呼吸が変わり、身体ゆっくりあがり、体温が上がり、声が震えた。私も彼が言わずとも何かを感じとり、涙があふれ出した。

たった3分。内省だけするだけ。
この質問を考えるのに、これだけ臨場感もって想像し、リアリティもって考えられるだろうか。
恥ずかしながら、私はまだまだできていない。

しかし、コーチはこれが大切なんだと思う。
コーチがクライアント以上にその人を感じとり、その人の心の声を聴きにいき、その人の本当に望んでいることをクライアント一緒に探索しようとする。
だから、クライアントも自分の心の声を聴くことができる。
コーチは、思考も感情も身体感覚もすべてを使って感じとりにいくのだ。

これは右脳派とか、五感が得意な人だからできることとか、そう言うことではない。
誰もができるんだと思う。自分が真剣に、本気で、自分の内外のリソースをフル活用して、聴こうとしているかどうかの差なのだと思う。

私は、自分の人生を真剣に生きているのか。
今この瞬間を生きているのか。
コーチとしての未熟さを痛感する日でもあった。

そして、もう1つ。やはり我々は死というものに触れると自分の本当に望んでいるものが見えるんだろう。前に「最高の人生の見つけ方」という映画があったが、あれも余命宣告を受けた2人の話。私自身もっと死というものを理解しなければならない。そう思って、年末年始は、親友とお互いが死ぬという設定をしたコーチングをし合うことにした。

死というものをもっと理解していこう。

2020年11月21日の日記より
2020年12月17日公開

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