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日記「あじわい」

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伊丹の中学2年生へ職業講話を終えて#336

時刻は23時50分。

今日は伊丹市立松崎中学校にて職業講話のご縁をいただいた。

兵庫県下は、「トライやるウィーク」といって、職業体験の機会を中学2年生に設けており、従来ならば1週間直接職場に入って仕事をするのだが、コロナでできないこともあり、職業講話という形になって、働いている方が学校に訪れるという形になった。

職業としてというより、阿世賀さんにお話して欲しいと、有り難いことにお声がけいただき、私からはカウンセラーやファシリテーターという「対話」を仕事にするということをお話させていただいた。

大学生向けに話すことはわりとあるが、中学生の方々とお話する機会は滅多になく、このような機会をとても有り難い時間だった。

今日は、この体験を通じて感じたことを綴っておきたい。

次の世代へギフトできる機会

今回の講話の何よりの喜びは、次の世代へギフトできる機会をいただけたことに思う。

これまで私が受けてきた多くのギフトを、恩送りというような形で次の世代へお渡しできることが嬉しい。

中学生の反応というのは、大人に比べるとやや薄く、どこまで有意義な時間になったかわからない。

でも、教育ということや子育てということ自体が、そもそも長期的なもので、短期的な因果関係がわかりにくい部分があるもので、良い意味で結果を手放していく部分も必要になるものに思う。

私自身は、今できる最善を尽くした。この感覚を大事にしていたい。

冒頭、こんな話をした。

「私と皆さんがお話する機会は、おそらく人生の中でこれが最後になると思うんですね。100年の人生がある中で、このたった100分限り。だから真剣に話ししたいし、皆さんも真剣に取り組んでほしい。」

これは、私自身に言い聞かせている部分でもある。

すべてにおいて、今日この1回限り。

そう思っていたい。

中学生との対話

人を見て法を説けとあるように、中学生の視点取得を可能な範囲でして、彼らの関心にあわせ、彼らに伝わる言葉を使い、話をする経験は有り難いのだが、それ以上に彼らとの対話がおもしろかった。

たとえば、

「カウンセラーという仕事をして考え方が変わったことがありますか?」

というような、なんとも素晴らしい問いかけをいただき、私も改めて考える機会をいただいた時間だった。

普段は、同じ目的、似た価値観の人と自然と関わることが増えていくので、こういった全く異なる人と関わる機会の有り難さも感じた。

中学生向けのファシリテーション

それからやや細部のことになるが、中学生向けのファシリテーションはやはり大人と異なる部分を感じた。

大人とひとくくりにできないのだが、少なくとも私が仕事で関わる大人との対話は、全員で場をつくるような感覚があるが、中学生にはまだ自分がその場の一部だという感覚がまだ薄く、それを前提にした働きかけがいる。

こんなことは言わなくてもわかるよね?というようなことはほとんど通用せず、前提を話することは大事であるし、場の空気感をつくり出すために、音を活用したり、アイテムを活用することで工夫できることは大いにあった。

今書きながら、これは中学生というより大人でも同じなのだが笑

この気付きも含めて、私のミクロな成長の機会を作っていただいたように思う。

コーチングというものが、リーダーの必須スキルになってきているように、対話や心理学というものの面白さ、大切さが何かしら伝わると嬉しく思う。

2021年11月16日の日記より

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