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日記「あじわい」

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今日は始発にて友と3人、高野山に向かった。

私自身は、初めて訪れたのだが、冬の高野山は本当に神秘的だった。

空は、我々を歓迎してくれたようにきれいな青空で、風もない。

朝日によって、木の葉に残る雪が照り輝く。

静かに降る雪も、ときおり優しい日により、光り輝くシャワーのように、くっきりと目に見える。

石灯籠にも電気がついたかのように薄い橙色に蛍光を帯びる。

幻想的な景色。

コロナ前は外国人が6割をしめ、今はこの環境下ゆえにおらず、冬ゆえに日本人も少ない。これがより一層静寂な山を感じられた。

とても恵まれた日だった。

そういえば最近、探求仲間がときおり何日も山に籠もって瞑想しているが、その気持ちがよくわかったような気がする。

明らかに場として整う感覚がある。

この場にいると、写経や読経はもちろんのこと、歩くことも、食べること、行動のすべてが、瞑想のような感覚になれる。

この地を総本山にする理由も、こうやって越させていただくとわかるように思う。

今度はひとりで訪れたい。

というのも、今日の目的は、どちらかといえば、歩きながら友2人と近況を報告しあうところにあった。

ゆえに、今日の気付きとしては、どちらかといえば、久しぶりに友人2人と過ごすことで、専門領域が異なる立場の人からみた自分という視点が少し見えたことに思う。

ここ2年、内面世界に随分入り込んでいたことがわかるし、それはそれで大事にしながらも、今年から徐々に徐々に外へ外へ意識を向けていきたいと改めて思う。

日々揺れ動く気持ちも多いものだが、この揺れ自体も楽しみたいと思う。

2021年1月8日の日記より

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