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日記「あじわい」

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ナンジャモンジャゲームをして、ちょっぴり感じる心理学的なこと #19

今年の正月は、コロナもあり家の中で遊んだ。
色んなボードゲームの中で、今日特に盛り上がったのが、
「ナンジャモンジャ」

ルール
『ナンジャモンジャ』は、頭と手足だけの謎生物ナンジャモンジャ族が描かれたカードが中央の場に次々とめくられるたびに、その人のセンスで特徴を捉えた名前を付け、それを全員で覚え、以降、めくられたらその名前をいち早く叫ぶことで溜まったカードを獲得し、集めた枚数を競うゲームです。

箱の裏に、児童心理学者推薦と書かれてある。
たしかに、やってみると、記憶力、集中力、瞬発力、想像力、思いやりの心などが育みそう。

個人的に、このゲームの最大の魅力は、自分で名付けられるという点。

今日以外にも、このゲームをしているとよく見る光景だが、だいたいそのカードの命名者が、名前を叫ぶのが早い。

自分で名付けることにより、「愛着」がわく。
さらに、そのカードを2枚3枚と取るたびに、その名前が頭に残り、このカードだけは取りたいと思うようになる。

ボウルビィのアタッチメント理論の観点では、アタッチメントには、「付着」と「愛着」の関連性を述べている。
物理的近接性と心理的近接性は表裏一体である。

このゲームでも、名前を先に呼んであげたから、このカードを自分の手元に置ける。支配下に置ける。

名付けるだけでなく、この行為自体にも愛着をより高めるように感じる。

また、このゲームを何度がやっていくと、母が重要なことを言う。
「あかんわ。前回の名前が残ってて、回数重ねると難しくなるわ〜。」

ほんとにそう。

一旦ゲームが終了して、もう一度やり直す際、
さっきのゲームで呼んでた名前が残ってしまう。

ここをどうアンラーンしていくかがこのゲームを長期的に勝つためのポイントなのだと思う。

しかし、このアンラーンが難しい。
このゲームは、既にその名前を呼ぶために瞬発力も使うため、
無意識に脳が判断してしてしまっている。
愛着を抱いているとなおのこと。

さらにゲーム中は、他のメンバーが名前を覚える作業の隙きを与えないよう
テンポよく進んでいく。
まるで変化のスピードが早い今のビジネス環境のよう。笑

この環境下で、どうやってアンラーンしていくのか。

おそらく色んなことがあるのだろうが、私なりに感じたことは、
「どれだけその絵を新しい目で観察できるか」が重要なように思う。

コーチングでもわかった気になるのが危ない。
同じ話だとなおのこと、過去の知識経験から仮説が出やすくわかった気になる。

そうならないために、コーチはもっと具体的に知ろうとする。

ナンジャモンジャでも、そのカードは以前から見たのだが、これまでとは違う細かい点に着目してそこでネーミングをつける。

すると、新しい観点でその対象を捉えて意味づけができるので、同じ絵柄だが新しいものとして見ることができる。

他者がネーミングした際にも同じ。
そのネーミングとこの絵の新しくどこの部分と関連付けるのかに集中する。

もちろんこれが最良の戦略とは思っていないし、色んなことが言えるのだと思う。

だが、少なくともこのゲームを通じて何か他にも通じるアンラーンに大事な要素を感じた。

・自分が先入観があることを認識する。
・違う観点で観察して捉え直す

明日もこれをやるだろうから、さらに意識してみたい。

2020年1月1日の日記より
2020年1月2日公開

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