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日記「あじわい」

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ヨガインストラクターの方の退職#78

2月最終日となった。随分花粉症もひどくなった。

今日もヨガスタジオにてヨガの実践をしたのだが、今日は特別な日だった。特別と書くと、毎日が特別でないように思う。

厳密には毎日は新しいもので、毎日が特別である。
ゆえに正確の書くなら、ヨガの実践の文脈で特別な日であった。

というのも、私が通っているヨガスタジオのインストラクターのKさんが今日をもって退職された。

女性のインストラクターが多い中で、唯一の男性インストラクターで、Kさん独自のレッスンも多かったので、よく受けさせていただいていた。

Kさん自身も、私たちに教えながら、自身も教えを受けている。
日本のヨガ指導者で有名な山本俊朗さんや、更科有哉さんからのレッスンを受けているとのこと。

山本さんや更科さんのような日本トップクラスの方のレッスンは1回2万と、ヨガの業界内では高単価だが、Kさんはそれを独自でレッスンとして私たちに提供もしてくれていた。

5年間実践して、このスタジオでは1500時間以上のレッスンを提供したとのこと。

最後のレッスンということで、Kさん自身も感慨深いレッスンになっていることがそのふるまいから感じる。それに作用されるかたちで、私自身もいつも以上に真剣かつ楽しいレッスンとなる。

やや当たり前のようにしてしまっていたが、5年間実践してきたことを、私たちに提供してくれるなんて、本当に有り難いことだと感じる。

私のコーチングの先生、宮越大樹さんも15年以上コーチングを実践してきて、その英知をたった数ヶ月で教えていただける。

発達科学の分野でも加藤さんや有馬さんも同様で、その仲間も。

これまでスクールで教えていただいた先生や、一緒に学んだ学友にも、改めて感謝の気持ちが出てきた。

Kさんにはわずかながら、退職祝いこっそりをお渡しすると、こう返事をくれた。

「私自身も、皆さんがいたからこそレッスンをさせていただけたので、感謝です」

こういうのがとっさに出てくるのが素敵だなと思う。

与えることと受け取ることは、一般的には二分されるようにみえるが、与えることで受け取る、受け取ることで与えるという不可分なものである。

私自身も日々他者と関わる中で、他者への感謝を持ちながら同時に、自己の貢献感ももって過ごしていることを、ゆっくり噛みしめてたい。

2021年2月28日の日記より
2021年3月2日

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