実家に帰ってきて、庭の中で本を読んだり、仕事をしたりしている。
梅雨とは思えぬ晴天で、心身ともにのびのびとした気分。小鳥のさえずりが音楽を奏でているかのように心地よい。
あじさいも日によく当たるところは、随分咲いてきた。
父は、庭の手入れを丁寧にしている。
と思えば、街路樹まで剪定し始めた。
近所を見渡しても、これだけ庭を丁寧に手入れしている家は珍しいし、街路樹まで手入れするとは、父の勤勉さが現れている。
道路に人や車が行き来しているが、通りゆく人で１名だけ父に「ご苦労さまです〜」と小さく声をかける人がいた。
見ず知らずの人に、こういう一声かけをかけられるのは素敵だなと思う。
公道の木を剪定する父の姿は、誰がどう見ても、仕事として委託された業者じゃなくて市民。
自分もそういう人を見かけたら、声をかけるだろうか？
近所の人や、顔なじみだったらかけるが、そうでなかったら声はかけないだろう。
その差は何なのだろう？
そこになぜ境界を引いているのだろうか？
人類みな親戚ではないか。
恥ずかしい？変な人と思われる？
それでいいではないか。人間らしくて。
自分がどうありたいでいえば、境界をなくしていきたいわけで、見て見ぬ振りは避けたいし、恥ずかしさも含めて、感情を素直に出せるオーセンティックセルフでいたい。
この小さな言動１つとって、そういう自分でいようではないか。
2021年5月31日の日記より
2021年6月1日
