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日記「あじわい」

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1対1ではない集団でのダイアログ・コーチングの魅力#184

今日は1月から週1ペースでしている、U理論をグループで体感するSSC(ソーシャルソリダリティサークル)のメンバーに、私が今抱えている問題について聴いてもらった。

本当に有り難い時間だった。
この感覚は、1対1のコーチングやカウンセリングでは生まれない感覚だった。

このSSC以外にも、1対1ではなくグループで内面変容を促す場はあるのだが、私は以前からどうももどかしさを感じていた。

たった30分、1時間、1対1でのセッションでも聴けること、感じれることはわずかにも関わらず、グループで行うと、私から直接問いかけることも少なく、状況がわからないままに進んでしまい、難しさを感じていた。

グループで行うことの良さも書籍等を通じてなんとなくは理解してるつもりでも、体感としてはいまいちわかっていなかった。

1対1の方が深く関われると思っていた。

だが、今日の体験で、1対1ではなく、グループで行うことによる良さが、体感としてわかるようになってきた気がする。

それを上手く言語化できるかわからないが、一言でいうならば、グループの共鳴だからこそ生まれるものがある。1対1においても場から生成されていくものがあるのだが、グループだからこそ生成されるものがある。

1対1とグループで起こることの共通点

1対1にしてもグループにしても、共通して起こることは、クライアントがプライベートロジック的、モノローグ的な認識や語りが、対話を通じてることによって、コモンセンス的、多声的な認識や語りへと変わっていくこと。

それにより、しこりみたいなものが融解するかのごとく、囚われていた視点や解釈から解放され、袋小路から抜け出せるようになれる。

1対1とグループの差異点

差異点は、このコモンセンス的、多声的な認識や語りへの変わり方が違うように思う。

当たり前だが、1対1の場合は2人で場をつくるが、グループは全員で場をつくる。

1対1では、主にコーチ・聞き手側の関わり方、問いかけやフィードバックによって変わっていく。

グループでも同じなのだが、その問いかけやフィードバックがより多様になる。

それにより、1対1の2人では気付かなかった視点や解釈に意識が向けられ、言葉が与えられることで癒やしや変容が起こり始める。

勇気づけられる言葉も、単純に多くの方から応援されることで、勇気づけられる。

グループに求められる心理的連続性

それからこれも言葉にすると当たり前になってしまうが、長く関わり続けることで育まれるものがある。

場の土壌として必要な安心感や信頼感はもちろんのこと、対話の中で共鳴して生成されるものも変わってくる。

1対1でもグループでも共通するのだが、グループのほうが心理的なハードルは高い。

大きな感情が絡む体験について話す場合、1対1だと話せるが、グループになるとハードルは上がる。

その安心感や信頼感というものは、たとえ、グループに参加するメンバーそれぞれの1対1への信頼感があったとしても、場としての信頼感はまた別にあるように思う。

ゆえに、グループでのダイアログ・コーチングには、1対1以上に連続性があってようやく育まれるものがあるのだと思う。

まだまだ色んな話ができそうだが、大きく違うところはこんなところだろうか。

いつもクライアント体験が先にある

そして、こういう体験をするたびに思うのだが、自分自身が聴かれた体験したことによって、私自身も他者に聴けるようになることを思う。

いつも私自身が一番の体験者として、色んなことを実験して体験したいと思う。

今日は、こういう体験をしていただいたSSCのメンバーに本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

2021年6月14日の日記より
2021年6月16日

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