本日、ヒューマンポテンシャルラボ(HPL)にて、「新講座ZONE」をリリースしました。
9/30の初回は無料で参加できますので、ぜひ見ていただければ幸いです。
これを機に、私自身がなぜHPLに関わり、なぜこの講座をプロデュースしたのか、今この瞬間思うことをジャーナリングしたい。
CONTENTS
ヒューマンポテンシャルラボとは
そもそもヒューマンポテンシャルラボとはどういった会社なのか。
その名は、ヒューマンポテンシャルムーブメントからきており、「人類の未知なる可能性を開く」をミッションに、人間の内的変容に関わる場を提供している会社になる。
私がなぜこの会社に関わっているかといえば、単純明快。
「fast alone, far together」
この言葉に尽きると思っている。
子どもたちのためにどんな地球、世界を残せるかと思えば、なるべく多くの共鳴する方々と少しずつ動いていきたい。
私自身普段は、コーチングをしたり教えたりが多いが、実際のところコーチングというのも、これまでの人間至上主義、成長志向型産業社会を促進するようなことに使いたくなく、次のポスト資本主義社会の構築へ進めていきたいと思っている。
その意味で、内的変容を起点に社会変容を促していくわけだが、実のところ内的変容は本当に深淵である。
1960年代のヒューマンポテンシャルムーブメントの起点となったエサレン研究所のような場を日本につくるというヒューマンポテンシャルラボは、日本という限られた地域ではあるが、内的変容の古代から最先端科学まで、叡智を集結させる場に共感するし、私もそのような場を育てていきたいと思っている。
なぜZONEなのか
そんな中、なぜ今回ZONEの講座を企画したのか。
超個人的なことが1つと、社会的なことが1つある。
まず、超個人的なことをいうと、「意識状態から自己変容の道を切り拓きたいこと」
【理由1】意識状態から自己変容の道を切り拓く
ZONEを始めとした状態変化は、古代のシャーマンたちや、伝統的な宗教の修行などで実践されてきた。
それらは近代に入り、人間性心理学の創設者マズローによって「至高体験(ピークエクスペリエンス)」と呼ばれ、ポジティブ心理学の大家でもあるチクセントミハイによって「フロー理論」と概念付けられた。
インテグラル理論の提唱者ケン・ウィルバーは、こういった概念を「意識状態」として包括して、成人発達理論で展開される「意識段階」とはわけて、自己変容に欠かせないものとして扱っている。
意識状態から自己変容へとつなげるには、一時的な体験を持続化、恒常化することが重要となる。
しかし、それは頭では理解していても、実際のところ、意識状態というものは、一時的なものであるし、何より非常に感覚的なもの。
ゆえに、重要さをわかっていながらも、どうもよくわからず、私の関心は、意識状態ではなく意識段階に関心が強かった。
しかし、実践していくと、私の中で意識状態の重要性をしみじみと感じるようになっていった。
それは、自分自身が変容しようだの、発達しようだの思っていては、最終的にはそこにたどり着かず、その欲求自体を手放すことが必要になるからだ。
たしかに、一定発達しようという思いから発達が促される部分もある一方で、今の自分をそのまま受け入れることが結果として発達するということが起こる。
私自身の人間的な発達も、仕事をやめて無職になり、何もしない期間を過ごしたことが何よりも成熟した。
そもそも人間の内的変容や発達というのは、数年スパンという時間をかけて起こっていくものである。
そう思うと、なにか成長のため、発達のためと動くよりも、今この瞬間を楽しみ、丁寧にあじわい、夢中になって生きることが、結果的に内的変容が起こるものなのだ。
一時的な体験を持続化、恒常化に向けて
上記のことから、私の関心は徐々に今この瞬間をどう生きるかに関心がよっていった。
このジャーナリングも、そのための営みの1つである。
そう思って取り組んでいると、私の中で、様々な状態変化を自覚化できるようになっていった。
・1つはヨガの実践であるし
・1つは、合宿にてプレゼンシングに入る体験をしたことであるし
・1つは、非二元という意識状態を体感したこともあった
ウィルバーがいうように、意識状態から自己変容に繋げるには、こういった一時的な体験を持続化、恒常化することが重要になる。
それは、認知の発達ライン、霊性の発達ライン、感情の発達ラインなども密接に関わっており、自身の一時的な体験に対して、適切な言葉を与えることや、そのときの微細な感覚を身体知として学ぶことで内面世界を豊かにしていく。
私自身、こういったこと経験すればするほど、徐々に意識状態から自己変容への関心が高まった。
【理由2】内的変容を社会に浸透させるキッカケにしたい
長くなってしまったが、もう1つの理由は、内的変容自体を社会に浸透させたいからである。
内的変容にまつわることは、徐々に社会に浸透しつつある。
マインドフルネス、コーチング、心理的安全性なんて言葉から随分広がっていった。
しかし、それも人間の内面世界の深遠さからすればごくごく一部に過ぎない。
もっと広く深く社会へと思うそう思って、インテグラル理論を紹介したりするものの、一部のイノベーター層にしか響かない。
私個人でも、内的変容に関わる講座をいくつか実施するが、マニア層にしか届かず、潜在的に必要としている多くの方へアプローチすることに、非常に難しさを感じている。
「人を見て法を説け」とあるように、相手の文脈にあわせようと試みるものの、
「わかりやすさ」と「専門性・本質性」をどう織り合わせるか、
「マーケットイン」と「プロダクトアウト」をどう織り合わせるか、
このあたりに難しさを感じている。
そんな中、ZONEというのは、「黒子のバスケ」や「ドラクエ」をはじめとして、アニメやゲームでも使われ、オリンピックもあることから、概念としては、広く認知されている。
もしかすると、ZONEを機会に、何か自己変容への道がひらかれていくのではないかと思った。
そう思ってZONEの講座をプロデュースすることになった。
講座内容
講座内容は、ぜひヒューマンポテンシャルラボのサイトを見てほしい。
私自身も、場のガイドをしながら、一参加者として、どこまでZONEを再現性もって体得できるか、実験していきたいし、自分自身の変容にどこまで繋がっていくのか、試してみたい。
空海の言葉である「同行二人」
この講座を通じて、色んな方と実践をともにしながら、一緒に楽しんでいければと思う。
2021年9月22日の日記より