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日記「あじわい」

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「ザ・トゥルー・コスト」を観て#396

2015年に作られた映画「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」を観た。

苦しいなんて言葉では足らない。

言葉にならない。

今の社会システムは、なんと非道徳的なものなのだろうか。

グローバル化した産業は、サプライチェーンの長さゆえに、因果関係を見えなくさせている。

先進国は、無視や無知が私たちを幸福感に浸し、真実は非道徳にもかかわらず、この構造の中で、私たちは踊らされ、罪を犯し続けている。

命を奪い続けている。

私たちは、どこでどのような人として生まれるか選べない。

先進国で生まれ育った私たちには、こういった真実を受け止める役割があり、健全なシステムへ変えていく使命がある。

しかし、実際のところは、そんな簡単なことではない。

問題解決の前に、正しい問題認識が必要であり、

正しい問題認識は、複雑性の高いシステム全体をつかむことは、高度な知性を必要とする。

慎重になりながら、大胆でもある行動が必要になる。

先日ウィル・グランドの行動の4つのレベルについて書いた。

映画「グレタ ひとりぼっちの挑戦」を観て。痛みを感じる勇気#391

まず個人でできることは、買わないことが容易にできる。

そろそろ、お金をいくら稼いでいるかの関心ではなく、何にお金を使っているかに関心を向けるべきだ。

本作は、2015年に作られた。

あれから約7年。

はたしてどこまで変わったのだろうか。

だが、希望がないのかといえば、ないわけではない。

あれから、フェアトレード、エシカル、サステイナブルという概念は広がった。

ファッションの領域でも、Minimal、long life、Fair Trade、Organic、Upcycle、Sustainable Material、Circular Economy、Craftmanship、Local Made、Animal Welfare、Waste-less、Socail Projectなど。

博報堂の「生活者のサステナブル購買行動調査2021」をみても、徐々に関心は上がってきている。

サステイナブル投資も世界で見れば、増えつつある。

極め付けは、フォーエバー21の倒産は大きい。

とても、ユニクロやGAPやH&Mの取り組みが十分とは到底思えないが、私たち一人ひとりの行動で変えていきたい。

2022年2月12日の日記より

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